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春らしいコンディションになってきました。
久しぶりのフライトになる人もいるようです。
パラシュートのリパック期限が切れている場合は飛行できません。

パラグライダーのハーネスに装着したレスキューパラシュートは、間違いなく最後の手段です。

パラグライダーのフライトは完全な自然の状況下で行われており、これを制御したり、これを完全に予測、把握することなど絶対にできません。多くの優れたパイロットは豊富な経験と知識に基づいた判断でこの状況に対応しています。しかし、どんなに優れたパイロットでも人である以上、未来に起こる現象を一つも違わず予測することは不可能です。

したがって、不測の事態に対応すべく、我々パラグライダーのフライヤーはいくつもの安全装置を装備してフライトします。それは安定飛行を回復させやすいパラグライダーであり、レスキューセットであり、ハーネスのプロテクターであり、レスキューパラシュートです。もちろんこれらの装備を駆使できる技術と知識が必要になります。

パラグライダーが異常な飛行状態に陥ったときに何をどうすればよいのか?
これは、その状態によって様々です。さらに対処を難しくするのは時間の経過とともにパラグライダーの状態も変わっていき、正しい対処方法が変わっていくことです。つまりは本当に難しいものです。

パラシュートはこのような状況下に自分が陥ったときに、迷うことなく、直ちに使用を決断すべきものです。そしてパラシュートはそのような危機的な状況から安全な着陸を担保できるように装備されていなければ何の意味もありません。

パラグライダーの安全を最終的に守れる可能性があるのはパラシュートだけです。自分の技術や経験を越える事態だから、パラシュートを使用しなければならないのであって、このような状況下で技術や経験など何の意味もありません。

そして、定期的なメンテナンスを欠いたパラシュートは安全装置としては意味をなしません。ハーネスから取り出せるかどうかも確かではない、キャノピーの状態がどのような状態かも不明瞭な状態のパラシュートがパラグライダーのフライヤーにとって安全確保の最終手段なわけがありません。


これはリパックの最後の作業。もっとも引き出しにくい状態を想定して引き出しテストを行います。このときは、右にグリップがあるハーネスで左手でのテストを実施。当然引く方向が自由にならないため確実に引き出せる状態でないとパラシュートは出ない。

150日はリパックの最終期限です。リパックはハーネスにパラシュートが装着された状態を確認することから始まり、すべての作業をプロトコルにのっとって点検を行います。ただパラシュートを収納しているのではありません。だから150日という期間は短くなる可能性があります。もちろんパラシュートを使用したときは直ちに。ひどくぬれてしまった時。砂地などに不時着して異物の混入が疑われるとき。このようなパラシュート状態は直ちに点検されるべきです。

リパック期限の確認は簡単です。
JPAのリガーがリパックしたパラシュートには必ずタグがついています。
このタグにはリパックをした期日と次にリパックをするべき期日が記入されています。
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150日が期限です。約5ヶ月です。
ちなみに今年からは赤いタグがついています。
飛んでからリパックもおおきな間違いです。飛ぶ前にリパックが当たり前です。

最後にフライヤーの皆さんを守れるはパラシュートしかありません。
150日のパラシュートリパックに関するお話でした。