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グランボレでは外部講師の方を招いて、2016年7月上旬にランディングセミナー企画しています。日時はまだ未定ですが、その企画意図についてお話ししたいと思います。

最近のグライダーは滑空性能が高くなったためか、グランボレのメインランディングのような傾斜地のランディングでは伸びやすくなり、ブレークを引きすぎて失速するなどの事象が起きやすくなっています。こういった事象に対処するためには、いくつかの安全策、アドバイスが考えられますが、その啓蒙の一環としてこのブログでの説明やランディングセミナーを行っていきます。
ウインドグラジェント4
最近のパラグライダーが傾斜地のランディングに降りにくいのは、単純に滑空比の問題もありますが、サーマルコンディションではウインドグラジェントのような乱気流が発生することも原因となっていると考えられます。ウインドグラジェントは左の図にように、上空で強い風が地表付近では風が弱まる現象です。グランボレのランディングの場合は正確なウインドグラジェント現象ではありませんが、簡素化のためウインドグラジェントとして説明します。
ランディング講習会23
ランディングアプローチでこのウインドグラジェントに遭遇すると、向かい風でアプローチしてきたパラグライダーの対気速度が急速に小さくなり、ブレークコードを抑えている場合はストールポイントよりも小さいブレークストロークで失速したり、失速に陥らないまでも揚力を失って急速に沈下すると考えられます。
ウインドグラジェント5
グランボレのメインランディングの場合、左の図のように南東の風が4m以上吹いているときは、地形的に風上の林などの影響により、ランディングの北半分で乱気流が起きやすくなり、ウインドグラジェントの影響で地表付近は風が弱まるという状況が発生します。そのため、ランディングの南半分を使って高度を低めに合わせて右回り場周でアプローチするといった方法が有効です。

対応策をまとめてみると、

1.ランディングの南半分を使って、右回り場周でアプローチする。
2.最後までスピードを抑えすぎず、対気速度を残してアプローチする。
3.スタンディングポジションをしっかり安定させ、特にブレークを引きすぎない。
4.風の弱い時と違って高めでランディングに入らず、低めに進入する。

少し長くなりましたので、具体的な解説は次回に行っていきたいと思います。 
   グランボレ:岩村