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前回その8で解説した、南東の風強めの際に発生するウインドグラジェント、強めの風が地表付近では風速が弱まる現象とその影響について、引き続き考えてみたいと思います。

ランディングアプローチ中にウインドグラジェントに遭遇すると、翼が受けている対気速度が急速に小さくなり、失速気味になることが考えられます。下の動画はこのようなウインドグラジェントの影響で失速気味に沈下していると考えられます。



このような場合の対応策は、いくつか考えられますが、挙げてみますと。

1.スタンディングをしっかり安定させる。
2.ブレークを引きすぎないようにし、対気速度を維持する。
3.ブレークを引きすぎないように、低めに高度を合わせて進入する。

1.のスタンディングポジションから解説しますと、スタンディングをとっているつもりでも、意外とスタンディング姿勢が安定していなくて、ブレークを引きすぎてしまうことがあります。

スライド42

スタンディングポジションでは、左の図のように前傾して、いつでも走ることのできる姿勢を作っておくことが重要です。ハーネスは座るようにできている性質上、どうしても前傾姿勢が不安定だと、その反動でブレークを引いてしまいやすくなります。スタンディングポジションを安定させるのは、意外と難しい技術ですので、インストラクターに相談し、シミュレーターでハーネスを調整してみることをお勧めします。

特にポイントとしては、上半身は前傾姿勢で胸ベルトに体重を預けるようにし、下半身は座板の前にお尻を移動して、足を前後に開くことが重要です。スタンディング姿勢がしっかり安定できるようになると、風の不安定なランディングアプローチに対して格段にリスクを軽減することができるようになります。

少し説明が長くなってきましたので、2と3の対気速度を維持して、低めに進入するアプローチについては次回のブログで説明していきたいと思います。   グランボレ:岩村