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前回その12まではランディングに低めに進入する方法として、ダイレクトベースアプローチについて考えてみました。今回はランディングアプローチの基本に返って、右回り場周アプローチで進入する場合の、滑空比や風向風速による高さについて考えてみましょう。
ランディング3

上図のように滑空比5程度で右回り場周でアプローチするとして、上昇風などの影響を全く受けないと仮定すると、上図のように高度は変化していきます。ダウンウインドに進入する高さは70m、ベースレグに進入するときは30m、ファイナルに進入するときは20mとなります。注意点としては、この高さはターゲットに対する高さであって、斜面に対しての対地高度ではないことに注意が必要です。
ポーラーカーブ

また滑空比5でランディングアプローチするということは、最近の滑空性能が高いグライダーでは最良滑空比が8程度はあると考えられます。上図のように最良滑空比8.5のグライダーでは滑空比を5程度まで下げるには、対気速度を25卍度にブレークで抑え、スタンディングポジションを取って空気抵抗を増やす必要があると考えられます。
ランディング9

グランボレのランディングというのは、上図のように結構な斜度と高低差があります。そのためベースレグに入る高さ30mというのは、実はランディングの最上部、上段の高さとほとんど同じになってしまいます。ということはベースレグに入る場合、上段や中段付近など地形の盛り上がっている部分や樹木の高い部分に注意しながら、うまく地形の低いところを狙って進入していく必要があります。
ランディング10

これを地上から見たイメージで見ると、上図のようになります。ベースレグに入る高さ30mは上段の高さとほとんど同じになりますので、上段と中段の間で中段の後ろの尾根をかすめるように入ってくる高さということになります。
ランディング11

ちょっと読みづらいですが、この滑空比5の場合のターゲットに対する対地高度と地形の高さを見てみると上図のようになります。こうしてみるとグランボレのランディングの場合は、地形と風向風速をよく見て地形の低いところに合わせていくという技術が必要であるということが分かります。

それでは、次回その14では地形や風向風速を見て、地形の低いところに合わせる技術について考えてみましょう。