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前回その13までは南東の風でのランディングアプローチについて、ランディングの地形にあわせてどのような高度判断で進入するのが良いのかを考えてみました。今回は、風向風速と滑空比に応じてどのような高さ判断が良いのか、地形の低いところに合わせる方法について考えてみましょう。
ランディング11

上の図のように、ランディングに対して滑空比5で風の影響を受けずに進入してくるとすると、通常の場周アプローチでダウンウインドに入るには70m程度の高さが必要になります。高度が低めでダイレクトベースの要領で進入するとすれば、30m程度の高さでよいことになります。ただしこのダイレクトベースの場合、前述のように南東風が影響すると特に対地速度が速くなり、追い風で登り斜面に降りる確率が高くなります。そのため、慣れない人は特に高めの70m程度で進入するのがよいと考えられます。
ランディング4

上の図のように、滑空比が高い最近のグライダーで8程度の対気滑空比がある場合は、伸びやすくなるため高度を低めに下げて進入する必要があります。特に注目すべきは、上段と中段の間にベースレグに入るときで、対地高度18m程度というと上段よりも高度を下げ、斜面に近い地面すれすれを狙うような進入になってきます。こうしてみると、場周アプローチでリスクなく進入するためには、無風時は特に滑空比を抑えてダウンウインドに入ることが重要であることが分かります。
ランディング2

滑空比が高くても風向きに正対させればよいのではないか?というご意見がありそうなので、あくまで水平成分の南風が影響した場合に進入する高さはどうなるかを考えたのが上の図です。これでもダウンウインドに入る高さは26.7m程度と低めになりますし、また南風の時は南斜面の前側は上昇風になってくるので、滑空比が高いとさらに高度処理が必要になってきます。やはり結論としては、滑空比を5程度まで抑え、高めに入っても伸びにくい状態を作ってから、ダウンウインドに入るのがよいことになります。

それでは、次回その15では滑空比を抑える方法とその練習方法について考えてみましょう。