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10月9日(月)のグランボレカップは朝のうち逆転層のためか、山にガスがかかりテイクオフが見えないほどでしたが、9時ごろから晴れてきて気温差は10℃程度とサーマルトップは1500m程度と予想されました。
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しかし、温度計を見てみるとテイクオフの気温22℃に対し、ランディングの気温は19℃程度とテイクオフとランディングの間の高度に強い逆転層があると予想できました。テイクオフに上がってみると、予想通りテイクオフ前のサーマルは渋く、やや南西よりの風でテイクオフより下の高度は上げにくいことわかりました。
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参加選手は28名で、タスクは29kmのゴールレースで、グランボレの大会としては初の試みとなる、上毛高原アウト&リターンのタスクが組まれました。上毛高原は西に4.3km程度の場所にありますが、平野部で山を離れてからリターンするまでほぼサーマルがなく、帰りが南風で向かい風になりやすいため、難しい場所です。

しかし、この数年は上毛高原方面からリターンする場所に桃園ランディング、馬場西ランディングなど緊急ランディングを整備し、この時期は更に水田も空いてくることから、比較的リスクが少なく組むことができるパイロンとなりました。
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グランボレ・クラブコンペは「どのクラスのグライダーでも、参加して・観て楽しめるクラブ会員のためのコンペ」をコンセプトに、シリンダー半径はグライダーのクラスによってハンディを設けており、Aクラス600m、Bクラス400m、Cクラス300m、Dクラス以上200mの設定です。

今回は、上毛高原のシリンダーのみ大事をとって、Cクラス以下は1500m、Dクラス以上の方は1000mとしました。こうすることで、高度が下がりやすい利根川の上や高速道路の上空を長く飛ぶリスクを避けることができ、少なくとも桃園ランディング周辺には戻ることができます。

タスクの順序としては11:45のエアスタートの後、沼、大釜、金山橋、くびれ、林道口、青岳橋と3角パイロンを2周し、最後に山奥の伐採地、沼をとって、上毛高原を回り、メインランディングにゴールとなります。
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11:00ごろようやくサーマルが活発化し始めたので、ゲートオープン。11:45にエアスタートとなりましたが、予想以上にテイクオフ前のサーマルが渋く、選手のみなさんは特に前に出してからの上げなおしに苦戦させられました。しかし、逆にテイクオフより上の高度のサーマルは活発で、特に沼の西側など普段上がりにくい西斜面のサーマルが活発化していました。
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これにいち早く気づいた、多賀選手が固定観念にとらわれず、西斜面からのサーマルをヒットして順調に周回コースを回り、スタックする大多数の選手たちをしり目にステイハイで独走態勢に入ります。気温減率もテイクオフより下の高度に逆転層があるため、この日のタスクは高度を保って、西斜面にサーマルを利用することが重要なポイントだったようです。
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多賀選手の青いENZO2は山の奥側で高度を稼ぎ、1時間6分程度というダントツの速さで上毛高原パイロンをクリアしてゴールしました。これに続く第2集団は経験豊富な長島選手のBASE LITEを先頭に、青木選手、小林選手、橋本選手とDクラス以上の高性能機が沼のサーマルが活発化したタイミングで1600m程度まで高度を稼ぎます。
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この日のゲストパイロットの長島選手は、BクラスのBASE LITE で参加ですが、「独自ハンデ Bクラス200m」を宣言してフライト。流石プロ。結果も含め漢です。

いわく「 200mシリンダーを宣言してしまったので、大事をとって上毛高原で200m程度高度を余計に稼いだら、ほかの選手もつられてついてきてしまった」そうです。

長い距離となるファイナルグライドはさすがにグライダー性能の差がつきましたが、青木選手、小林選手、橋本選手、長島選手と1分程度の時間内でなだれ込んできました。
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前半は特に、サバイバルレースを思わせるしぶいコンディションでしたが、後半はサーマルもやや活発になり、28名参加のうち、13名がゴールと素晴らしい飛びでみなさん頑張ってくれました。特にグランボレチームからはCクラスの松本選手が2日間連続ゴール。関根選手もBクラスで大会初のゴールを決めてくれました。みなさん、お疲れ様でした。
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順位 氏名       グライダー   ゴール時間
1 多賀純一      ENZO2    12:51:44
2 青木和広      ENZO2    13:14:50
3 小林宙       ZENO     13:15:02
4 橋本耕一     LM6       13:15:24
5 長島信一     BASE LITE  13:15:57
6 松本健吾     CURE       13:20:43
7 望月奈緒      M6         13:24:25
8 早坂真有美    LM6        13:24:30
9 中目みどり    ZENO       13:25:50
10 花村泰明    LM6         13:26:43
11 川名啓      M6          13:33:44
12 関根武志     BASE LITE    13:35:10
13 川名美江     LM6         13:39:52