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ターゲットランディングの技術、前回その3ではグライドパスの調整とその練習方法を考えました。今回その4ではスタンディングポジションの要点とその練習方法を考えてみましょう。

上の動画のように、スタンディングをとってファイナルアプローチに入ってからも、左右のS字ターンをコントロールしたり、上昇風であおられて前後左右に揺らされてしまうときがあります。スタンディングポジションで左右のターンのコントロールをしたり、揺れに対処するということを考える必要があります。
スタンディング1

スタンディングポジションは上の図のように、ハーネスの中で前傾姿勢をとり、上半身はチェストベルトに体重を預けるように、下半身は足を前後に開いて、ハーネスの中で座りそうになる体勢を前傾姿勢で走りやすく保ちます。この姿勢により、体重がチェストベルトにかかることにより左右の 揺れに対しては安定しやすくなりますが、逆に体重移動はしにくくなります。
上の動画のようにスタンディング姿勢が不十分で前傾姿勢ができていないと、ブレークコードの操作がしにくくなるため、特に後傾姿勢になっていると、走る体制も作りにくくなります。 また、後傾姿勢になることでブレークコードを引く手にも体重がかかり、ブレーク操作や前後の揺れによって、姿勢が揺れて目線も変化することになってしまします。

上の動画の例では、ランディング間際にピッチが前後に揺れてはいるものの、スタンディング姿勢がしっかり安定して、ブレークをコントロールできているため、大きなリスクもなくランディングの対処できていることがわかります。自分のハーネスでしっかりとスタンディングポジションが安定できるように調整しておくことは大事なことです。

上の動画は栂池ランディングでの扇澤さんです。スタンディング姿勢でもピッチとロールのコントロールがピタリと決まっていますね。理想的にはこういうコントロールを目指したいものです。さて、次回その5ではターゲットに合わせるピッチとロールのコントロールを考えてみましょう。