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ターゲットランディングの技術、前回その5ではランディングの着地操作でオーバープル方式やフレアー方式、振り子方式があることを学びました。今回その6ではフレアー方式や振り子方式を考えてみましょう。

グランボレのランディングで南東の風の時は、もともと斜面を風が吹き上がっているので、フレアー方式や振り子方式を使うのは難しいのですが、上り坂で降りることになった時や、追い風で降りる場合に備えてこの2つの方式を練習しておくのがよいでしょう。

着地操作という観点では少し違いますが、上の動画では赤いバルーンターゲットに水平飛行からフレアー方式で合わせています。ターゲットの手前から対気速度を付けて、水平飛行に移りターゲット近くでブレークを引いてフレアーをかけることにより、速度のエネルギーが上昇のエネルギーに変わります。これがフレアー方式の原理です。

上り坂へのランディングなどで、さらに上昇のエネルギーがほしいときは振り子方式を使います。これは、対気速度を付けるためにブレークを引いた状態から手を挙げて、ピッチダウンによって対気速度をつけ、その後ピッチングの振り子とフレアー操作でピッチアップさせて、上昇のエネルギーを作るものです。上昇気流の中でこれを行うと上昇しすぎてしまいますが、下降気流の中でこれをすると高さ判断が重要ではありますが、ソフトランディングできます。

上の動画は振り子方式の失敗例というか、下降気流の中の低い高度でピッチダウンを起こしてしまうと、ピッチアップを起こす前に地面に着地してしまうというよくある失敗例です。下降気流で振り子方式を行う際は、特に高さ判断を高めに見積もりなどの注意が必要です。特に初心者の方は、下降気流だとしても振り子方式で揺らしてしまうよりは、スピードをつけた状態からフレアーをかけるというやり方のほうがお勧めです。

上の動画のように、上り坂に降りるときやタンデムのような翼面荷重が高い場合、下降気流で沈下速度が速い場合なのどは、フレアー方式や振り子方式で降りるのがお勧めです。これは、着地衝撃を弱めるためです。ただし、平面のターゲットに合わせるという意味では、この2つの方式はオーバープル方式よりも難しくなります。

上の動画は極端な例ではありますが、スピードフライングという翼で飛ぶ人たちはこのように低空をなめるように滑空するスウープという遊び方をします。これは原理的にはフレアー方式と似ていますが、低空での正確なピッチ、ロール、スピードのコントロールが要求されます。パラグライダーでランディングする方もここまでではなくとも、ある程度スピードを維持した中でも正確なコントロールができることを目指すとまたちがった、楽しみ方ができます。それはターゲットランディングというより、ランディングをアクティブに楽しむということですね。

さて、次回はフレアー操作の技術やストールポイントについて考えてみましょう。