カテゴリ:
ターゲットランディングの技術、前回その7ではフレアー操作の技術やストールポイントについて学びました。今回その8ではトップランディングなど傾斜地に降りる技術について考えてみましょう。

トップランディングなど傾斜地に風が吹きあがる状況でランディングするためには、傾斜と風の流れをイメージしてアプローチラインとスピードコントロールなどの操作を考える必要があります。



上の動画はイギリスのパラグライダースクールで、インストラクターがリッジソアリングエリアでのトップランディングを解説しているものです。リッジソアリングエリアでは強めの風がテイクオフに吹き上げいるので、偏流飛行を使いながら、テイクオフの横からアプローチラインを取る必要があります。これを、テイクオフの風下からアプローチしようとすると、乱気流に遭遇するリスクが高くなります。

かといって、テイクオフの風上側にいると吹き上がる風のために、高度を下げにくくなります。このため、リッジエリアでのトップランディングはテイクオフと同じ高度で水平にアプローチするとか、少しだけ風下に回りこむように緩いカーブを描きながら風上に向けるようなランディングとなります。
ダイレクトベース5

これをグランボレの地形のイメージで示すと、もっとも近いパターンが南東の風の場合には中段周辺を狙って、ダイレクトベースでアプローチをするラインに似ています。南東の風に対して偏流飛行をしながら、最後には減速しながらも向かい風に向けるために右に緩やかにカーブしていきます。この場合、偏流の機首方向が同じままでフレアーをかけていくと、低速になる分より風下にながされて対地速度は速くなります。フレアーをかける際には、機首方向をより風上に向けていく必要があります。

上の動画では宮田さんがデモ演技でリッジソアリングからのトップランディングを見せてくれています。リッジエリアでのトップランディングではこのようにテイクオフと同じ高度からアプローチすることがままあります。グランボレでは実際にはこのようなトップランディングの技術が必要になることはほとんどありませんが、リッジエリアを意識して中段あたりを狙って練習することが有効だと思います。はじめは風が南東3m程度で安定しているときなどにトップランディングのイメージで練習してみましょう。そうするとリッジエリアでもトップランディングしやすくなります。

さて、次回その9では斜面や傾斜地へのランディングを考えてみましょう。