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ターゲットランディングの技術、前回その8ではリッジエリアでのトップランディングの技術について学びました。
今回その9ではグランボレの斜面でのランディング技術について考えてみましょう。

グランボレの斜面でのランディングは上り斜面になった時は、高度は下げやすいものの着地で衝撃が強く
なりやすく、下り斜面になったときは、衝撃は小さくなるものの高度が下げにくくなるという特徴があります。

上の動画はタンデムのランディングですが、南東の風1m程度で斜面を上手に使い、上り斜面に少し近づけて
高度をさげ、ファイナルレグの方向を上り斜面にも下り斜面にも向けすぎないようにして、高度を調整しランディングの衝撃を小さくしています。

上の動画は同じくタンデムで同じようなコンディションですが、北東向きに平らな場所に降りることで、斜面の
影響はなく最後のファイナルレグでの細かい調整は必要なくなっています。これらを見ると、弱い風であれば
どちらの向きで降りても支障はないといえますが、ファイナルレグの方向を決める時に、最後にオーバープル
方式にするのか、フレアー方式にするのかといった決断が必要になります。

1番目の動画のように下り斜面を利用して着地するなら、オーバープル方式がよく、2番目の動画のように
平らな場所に降りるなら、ある程度の対気速度をつけてからフレアーするフレアー方式がよいでしょう。
偏流飛行4

1番目の動画のように南東風で講習斜面に降りる経路のイメージを描いてみると上のようになります。
偏流飛行と斜度を利用しながら高度の調整と衝撃を小さくする技術、これはトップランディングにも
通じるものがありますね。

さて、次回その10では、ファイナルレグでのオーバープル方式とフレアー方式の要領の違いを考えてみましょう。