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フライトプランの作り方その4、今回はピッチングの練習について考えてみましょう。ピッチングはパラグライダーの揺れの動きを理解する上では大事な要素です。ピッチング、ローリングなどの動きを理解することは、グライダーコントロールの上達につながります。
ピッチング1

ピッチングは上の図のように、クライミング、サーチ、アクセレーションの3つの動きが連続的におこっているといわれます。両方のブレークコードを引くと翼が上を向いてクライミングがおき、翼が後ろで止まったところからブレークを開放すると、前へのサーチがおき、その後パイロットが翼を追いかけるように加速するアクセレーションがおきます。

操作は単純にいえば、ブランコをこぐときのようにグライダーの前後の動きに合わせて、ブレークコードをひいたり解放したりすればよいわけですが、詳しく力学的な要素を考えてみると意外と複雑です。また、ローリングや旋回理論を考える上でも詳しく理解していくことが上達につながります。

ピッチングの力学的な要素を考えてみると、1.振り子安定、2.翼の迎え角を変えることによる空力変化、3.速度を変えることによるエネルギー保存の法則。1の振り子安定はブランコと同じなので、イメージしやすいのですが、2と3は翼独自の特性もあるので、繰り返し練習と理解が必要です。

ピッチングを行う場合は、まず対地高度を300m程度以上とり、風の安定しているときに行うのがよいでしょう。サーマルなど乱流がある場合はグライダーが自然に揺れてしまって、演技が難しくなります。ピッチングのありがちな失敗例としては、ブレークを引くタイミングが悪く、揺れなかったり、逆に揺れすぎてしまったりということがあります。

ミスに対する対策としては、対地高度200m程度になったら終了する。初心者の方は無線の送受信をよく確認し、無線が聞こえにくいときなどは中止する。翼の傾く角度を地平線に対して30度を超えてくるようなら中止するといったところでしょう。