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フライトプランの作り方その7、今回はスパイラル練習のフライトプランについて考えてみましょう。スパイラルの練習はフィギアエイトの練習をしている人はイメージしやすいと思います。
スパイラル4

スパイラルと通常の旋回との大きな違いは、スパイラルは旋回が加速し、遠心力がかかることによって、振り子安定が働かなくなり、バンクがかかったまま水平飛行には戻らなくなります。グライダーや状態によっては、旋回が加速しすぎて、遠心力で見かけの重力が大きくかかる場合もあります。高度に余裕をもち、インストラクターから適切なアドバイスを受けながら練習する必要があります。
スパイラル1

スパイラルの練習をする場合は、対地高度を300m以上確保し、およその目安の周回の回数を決めて練習を始めます。初めての方は、1周だけで離脱、習熟して来たら2周、3周と増やしていきます。最終的には降下手段として、毎秒8mくらいの降下が安定してできるのが理想的ですが、初めから大きな沈下になるとリスクが高いので、少しずつ習熟していくようにしましょう。

 スパイラルの操作要領は、まず遠くに目線を置き、左右どちらか旋回方向を決めて、体重移動とブレーク操作をやや大きめにロールインの操作をします。90度程度でロールインが決まり、180度程度で旋回の加速が始まるのが理想的です。加速が大きくなりすぎないように、180度程度で外翼のブレークを10冂度引いて、バンクの維持に入ります。
スパイラル2

 ロールアウトする場合は、内翼のブレークを戻すか、外翼のブレークを引いてロールアウトのきっかけを作ります。ロールアウトのきっかけができると、バンクが大きく速度が速い状態から、バンクが小さく速度が遅い状態に戻るため、速度のエネルギーが上昇に変わって、グライダーが急激にロールアウトして、ピッチアップし、その後ピッチダウンするという動きを起こします。強いスパイラル旋回からロールアウトする場合は、急激にロールアウトしないようにする操縦をしたほうがより理想的です。
 ロールアウトをゆっくりにするためには、ロールアウトのきっかけができたら、もう一度内側のブレークを引いて、急激なロールアウトが起きないようにします。ここでも、フィギアエイトと同じく遠くに目線をおき、ライザーを通して地平線をみるようにして、バンク角とピッチの動き、スピードの変化や遠心力のかかり方を把握しながら、操縦するということが重要です。
 スパイラルは降下手段として、練習することも重要ですが、旋回の基本的な原理として、旋回が加速することがあり、その傾向を把握しながら操縦するという意味で、サーマルソアリングや高度処理など幅広く使える旋回技術の応用としても役立ちます。