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 今回2回目です。連載を目指していますので、怠けずに続けようと思っています。始めるに当たって、ある程度テーマを絞った方が続けやすいので「ライズアップが苦手な人へ」というテーマを自分勝手にも決めさせて頂きました。拍子抜けの人もいるかと思いますが、おつきあい頂ければ幸いです。
 パラグライダーを始めると、ライズアップが最初の技術的な課題になります。そして、経験豊かなパラグライダーのパイロットの中にも苦手意識をもたれている人も多いのではないでしょうか?今回からは具体的な問題意識を持って、このテーマに取り組んで行きたいと思います。ちょっと前置きが長くなりました。

パラグライダーのライズアップとは?


 話を進めやすくするために、ここではライズアップとは「パラグライダーが確実に離陸するための準備が整った段階」としましょう。パラグライダーはその携行性の高さゆえ、あるいは取り扱いが容易である反面、はじめから翼として機能することはありません。パラグライダーという名称は名ばかりのナイロンとアラミド繊維で縫製されたただの物質です。正しいライズアップが出来て初めて、パラグライダーとして完成するといってもいいと思います。突き詰めていけばたいへんに奥深い技術なのかもしれません。
 ここでは、技術の完成やあるいは奥義を究めるという姿勢ではなく、苦手意識を変えていくために必要な具体的な手法や考え方を提案することを目的としています。したがって、難しい言い回しよりも平易な表現で伝えようと思っています。

パラグライダーを奇麗に広げて真ん中に立とう


 パラグライダーのテイクオフディレクターをしていると、たまに驚くことがあります。それは、パラグライダーが雑におかれたままテイクオフ動作を始める人が多いことです。パラグライダーのライズアップの練習中も同様のことを感じます。同じように、真ん中に立っているかどうかを確認しないままスタートチェックを終了する人もいます。ここは以外に大きな問題です。
 ライズアップが苦手だと感じる人の大半は、次のようなことを共通して感じていると思われます。
それは「まっすぐあがらないし、傾いたらなおらない」
 パラグライダーを雑に広げていると、それだけで傾く可能性が高まります。またパラグライダーに対して適切な立ち位置から動作を開始しないとラインに対して適切で均等なテンションがかかりません。付け加えるなら、傾いた原因が特定できなくなります。
 そんなことないよ。そう思う人もいると思うのですが、意外にこんなことが原因で大きくパラグライダーが傾くのです。このパラグライダーの広げ方、突き詰めていくと、この広げ方が一番きれいにアガル!なんて広げ方が見つかることもあります。馬鹿にしたものではないんですよ。
 そういうわけで、みなさんも一度パラグライダーをすごくきれいに広げる、そんな気持ちでライズアップに望んで下さい。意外な発見があるかもしれません。そのとき、自分が立つ位置がパラグライダーのセンター、その延長線上にあることを確認しましょう。

秘技?パラグライダーをばさばさ


 そうそう、忘れていました。僕の気をつけていること。忘れずに伝えておきますね。きれいに広げることはもちろんなんですけど、パラグライダーをばさばさすることです。
 「パラグライダーをばさばさする」
それは文字通りパラグライダーに空気を送り込むように広げながらばさばさするのです。上手にやるとパラグライダーが少し膨らみます。みなさんも知っているとおり、パラグライダーはその構造上の特性から、空気が流入し、そのプロファイル(翼形)ができて初めて空力的な特性を発揮し始めます。だから、はじめから少し空気を入れておくのは正しい方法ではないかと試しているところでなんです。
 この方法、特にアスペクトが大きく(つまり横に長いパラグライダーのことですよ)、リブが複雑な構造(パラグライダーの骨格に当たるリブが複数に及んでセルを構成するグライダーのことですよ)のパラグライダーにオススメです。このようなパラグライダーはエアインテークが小さく、しかもリブが複雑でどうしてもライズアップ最初期の重要要素である空気の流入(インフレーションと適切なラム圧)を苦手とします。つまり、バランスを崩しやすく傾きやすいのです。
 経験がある方は是非一度、だまされたと思って試して下さい。特に風が弱い日のライズアップに効果ありです。「ばさばさと広げるんですよ」
 どうですか?ばさばさ広げるなんてくだらないといわずに一度試してみて下さい。パラグライダーに空気を入れるようにばさばさするのがコツですからね!

次回予告:傾いたグライダーを感じるともうテンションが下がってしまう


次回は「傾いたグライダーを感じるともうテンションが下がってしまう」をテーマにお送りしたいと思っています。どんなに、きれいに広げてもやっぱり避けては通れないテーマですからね。最後まで読んでくれてありがとうございました。次回をおたのしみに。

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 こんにちは。秋も深まってまいりました。冬の足音が聞こえ始めると、パラグライダーから遠ざかってしまう人も多いのですよね。いやいや。こんな季節だからこそ、アカデミックにパラグライダーを追求するのもいいのではないでしょうか?

 パラグライダーで空を飛ぶことを志した人なら、誰でも鳥のように自由に飛びたい、そして水平線を眺め、やがては雲に近づき、また地上へと戻る。簡単に言えばパラグライダーという道具を使用して、上手に飛びたい!そんな思いを抱いているのではないでしょうか?

 僕もその一人です。パラグライダーの初飛行のことはあまり覚えていないのです。僕が記憶している瞬間は、初めて上昇気流に乗って三峰山を見下ろしたときです。視界が急速に拡がったときの興奮はいつまでも忘れないと思います。そしてもう一つ忘れられない記憶があります。それはパラグライダーで初めて木に引っかかった時のことです。上昇気流をとらえようと必死にフライトするあまり、山との距離を見失いました。風に流されて、あっけなく木にひっかかりました。パラグライダーはすばらしい体験をもたらしてくれます。またその反面、内在する危険性を現実のものとして体感した瞬間でした。パラグライダーのフライトによって得ることの出来た、この対照的な二つの体験が僕のベースになっています。

突然ですがパラグライダー QA を始めます。その理由は!


 さて、あらたまることもありませんが、みなさんから寄せられたパラグライダーの技術やパラグライダーの機材などに関する質問について気軽にお話しさせてもらいたいと思っています。僕たちのパラグライダー、あるいはアウトドアスポーツの経験談がお役にたてそうだと思えばそのお話もします。こんな情報をみなさんにお知らせで出来ればきっとみなさんのパラグライダーフライトに役に立つだろう、そんなお話も届けようと思います。ただ、これはパラグライダーの技術を伝達しようと思っているのではありません。それにはパラグライダーの教科書があります。それ以上のことを話すこともないかもしれません。達成したいことは「もやもや」をすこし「透明に」近づけることです。それには、こんな非公式の日常の文章が役に立ったり、立たなかったりすることでしょう。これから少しずつ始めます。一週間に一回の記事の投稿を目指しています。連載開始です。最初のテーマはずばり、

「パラグライダーのライズアップが苦手な人へ」

です。それではみなさんのパラグライダーのお役に立てることを期待して。

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